2021年2月23日火曜日

輝きに満ちている、「Phil Spector」

音楽プロデューサーのPhil Spector、亡くなってしまいました。

あと、、Chick Coreaも亡くなりましたね、、、

Phil Spectorは今までまったく知りませんでした。

亡くなって初めて知った訳ですが、、この人がウォール・オブ・サウンドと呼ばれている緻密な音響世界を作った第一人者だったですね!!

このブログで紹介した所だと山下達郎はもちろん、オアシスとかストーン・ローゼスとかスクリッティ・ポリッティもこの系譜に入ってくるのかなと思います。

さっそく追悼CD買いました。



●Phil Spector / Wall of Sound: The Very Best of Phil Spector 1961-1966























Phil Spector がプロデュースしたバンドの音源が収録されているアルバムです。

聴いてみてみると、、、とてもノリノリ!これを聴いて子供が踊り出しました!!

そのくらいノリノリ!!

60年代のきらびやかな雰囲気が最高にカッコイイ。

今聞くともっと複雑で厚みのある音楽は沢山あり、むしろシンプルに感じてしまう所もありますが、それでも色褪せない魅力を感じます。

ウォール・オブ・サウンドの定番としてこれからも延々に語り継がれていくような、オリジンとしての強みというか輝きに満ちていました。



2021年2月15日月曜日

????だった、、「AMM」

最近改めてフリーミュージックのAMM聴いています。


●AMM ‎/ Ammmusic















●AMM ‎/ The Crypt - 12th June 1968













ポップなジャケット・デザインとは裏腹に、初めて聴いた時は「????」になってしまい、ちょっと古くさくてノイズ音楽のクラシックみたいな、難解な印象がありました。

・AMM - AMMMusic 1966 [FULL ALBUM]

https://youtu.be/BwgkBZ-FLW0


でも最近ジャズとか聞くようになったせいか、妙に頭に入って来るというか、改めて聞くとカッコいいなと思うようになりました。

何がカッコイイかって、、とにかくゴチャゴチャ!!

ジャズとかって、フリージャズでも何かしらの法則というか決まり事があって(その辺は細かくは知りまでんが)それなりにまとまって音楽になるようになっているそうです。

しかしAMM は音楽というよりは音が積み重なっている感じで、非常にバラバラというか、ゴチャゴチャで、音楽ってエモーショナルな部分が必ずあると思うんですが、そのエモーショナルなものを解体して音だけにしてしまった、、そんな音楽だから聞きやすくないし、難解な印象が残るのかもしれません。

でもこの音が積み重なっていく感じが今聞くと即興なのに非常に構成的というか、機械的というか、クールなんだけど壊れている、、そんな知性もあり野蛮性もあって、複雑な面白さがカッコイイです。


あと、余談ですが2010年にEdwin PrévostとJohn Butcherの来日があって、ライブに行ったのですが、その時のフライヤー?みたいなのがCDからポロリと出てきて、なんか懐かしく思いました。

狭いライブハウスにでっかいドラみたいなのがあって、真剣にヘンテコな音を出していたのが今でも記憶にあります。

それと以前にも紹介したかもしれませんが、Eddie Prevost と Organum の共作「"Flayed - Crux" 」はもう説明不要でカッコイイです!!


という訳でまたAMM ‎にハマりだしている今日この頃です。


2021年2月6日土曜日

未知の音への憧れ、、「nurse with wound」

以前から欲しかったアルバムnurse with woundのrock n roll station!!アナルグ盤で入手しました。

●nurse with wound / rock n roll station





















音源自体はnurse with woundのベストアルバムLivin' Fear of James Lastで聞いていたのですが、(nurse with woundのベストアルバムは正直言って微妙です、やっぱりこのバンドはアルバム単位で聞いた方が断然に面白いです)今回始めてアルバムで聴きました。

印象として、

とりあえずカッコイイです。

そして聞きやすいです。

・Nurse With Wound - Rock 'n Roll Station

https://youtu.be/bfseIXtXRns



ビートが効いていて、ダンス・ミュージックみたいなんだけど、やっぱりダークと言うか、アンダーグランドな感じがします。

でも、改めて聞くと音の構成力というか、民族音楽みたいな音、ダブみたいな音、ノイズな音を、まるでパズルのピースのようにどんどん当てはめてくるのがカッコイイ!!

nurse with woundのダークな世界観を維持しつつもポップで聞き応えのある音楽にしているあたり、やっぱり凄いというか、巨匠だなと思います。

アルバム全体を聞いてみて、やっぱり音が細いというか、単純なビートを基準としつつもそれにつきまとう、さまざまな音をたくみに乗せてくあたり、やっぱりノイズ・ミュージシャンだなと思います。

大友良英の「あまちゃん」のサウンド・トラックもそうだけど、ノイズ・ミュージシャンの作るポップミュージックて、単純に見えてその奥でじつに複雑で奇怪な音を作ってくれるのが面白いです。

音へのこだわりというか、ノイズ・ミュージシャンって、心のどこかで、聞いたことの無い音楽、未知の音への憧れ、そんなものがあるのかなと思いました。