2021年3月29日月曜日

ここではない何処かの音楽、、「タージ・マハル旅行団 」

 何となく、、久しぶりに聴きたくなったアルバム。


●タージ・マハル旅行団 / July 15, 1972














リーダー不在の即興音楽集団。

その内容はサイケデリック、ドローン、民族音楽などの要素がうねうねと絡みあうマニアックな世界。

・The Taj-Mahal Travellers Between 6:20-6:46 P.M.

https://youtu.be/W5B_gPDRFtc


実験的ではあるけど、そんな事抜きに気持ち良く聞くのが正解なのかなと、、思いました。

「旅行団」と名乗っているだけあって、東洋のような西洋のような中東のような、それでいてどこでもない、、、ここではない何処かの不思議な音楽。

即興なんだけど、緻密な感じがとにかく気持ちいい。まるで即興版のサウンド・オブ・ウォールみたいです。


あと、このアルバムのジャケットがいいですね。

実はこのジャケットのデザインが印象に残っていて、CDを見つけた時には「やった!!」と思いました。

このグレーのグラデーションがレリーフみたいな質感でカッコイイ。


部屋を暗くして、どっぷり不思議な世界観にハマりたい、そんな音楽です。




2021年3月14日日曜日

自由で開放感のあるバンド、「CAN」

 以前紹介したこのアルバム!

●Pascal Comelade, Pierre Bastien, Jac Berrogcal, Jaki Liebezeit / Oblique sessions














その時にも書きましたが、小刻みなドラムがとても気持ちイイなと思い、改めてJaki Liebezeitの在籍していたバンドCANを聴いてみる事に。



●CAN / Tago Mago













CANの中でも名盤と言われているアルバムですが、4曲目の「Halleluhwah」は小刻みなドラムが18分間も楽しめるいい曲です。

改めて聴いてみて思ったのですが、このアルバム71年に発表されていてCDも無い時代なのに全曲で73分23秒あるんですね。それでいながらいい意味で大作感がなくて、疾走しながら最後まで楽しんで聴けるから魔訶不思議な作品です。



●CAN / Future Days













これまた名盤と言われいるアルバムですが、ちょっと民族音楽っぽい音が心地よく反復していく気持ちいい作品です。

でも心地いいだけじゃなくて、ロックとも実験音楽とも民族音楽とも言えない、独自の美学と言うか、色々な音をインプットした上にCANとしてちゃんとアウトプットされているのが素晴らしいです。



●CAN / Monster Movie













個人的にはこの顔の無いロボットとも兵隊ともとれる巨人が、思わせぶりと言うか意味ありげだけど謎めいていて、とても引かれました。

CANの個性が垣間見れるファーストアルバムです。

改めて聞くとこのアルバムが69年に発表されいるんだから、後々の影響を逆算して考えると、CANは前衛的だったんだなと思います。

パンクのようにも聞こえるし、でもパンクとも違う世界観があるし、、今聴いても新鮮でカッコイイと思えるから凄い。


CANはロックなんだけどロックじゃない、パンクだけどパンクじゃない、実験的だけど実験すぎない、とても自由で開放感のあるバンドだなと思いました。



2021年3月7日日曜日

何を描いてるの? その43

最近描いた絵をチェック・ワン・ツー


●揺らいだ横線

 























この絵の横線は抽象画家のアグネス・マーティンの作品を見てて、そのまま取り入れました。彼女の作品は、とてもミニマルでストイックなんだけど、よくよく見ると線の一本一本がどことなく揺らいでいる感じがして、本当に手振れくらいの緻密な、些細な揺らぎなんだけど、そこに人間味というか、表現としての面白さがあるなと思います。











●ウガウガウガウ
























なんかウガウガウガウガ言ってる人が3人繋がっていているな、、という作品です。

人それぞれ違うけど、なんだかんだでウガウガウガウガ言っているなと、、まぁそんな曖昧な、よく分かんない事を考えながら描いた絵です。




●自動車が描いてある絵
























特に深い意味はありませんが、なんとなく自動車を描いてみた絵です。

自動車って何であんなに種類が沢山あって、人を引きつけるんでしょうか?

富の象徴だったり権力の象徴だったり、スピードへの憧れだったり、輸送手段だったり、、、。

外装や内装も実に様々で、自転車に比べればはるかに複雑で、時に奇怪で人間臭い乗り物だなと思います。



●特に何かがある絵ではない
























これは、、、特に何かを思って描いた絵ではないです。

何となく頭に思いついたイメージの寄せ集めといった感じでしょうか。

前回紹介したミュージシャンJacques Berrocal の時にも書きましたが、ユーモラスでチープなミックス感!そいうのが好きなんです。



これこそ僕らの生きる道、良い夢を、、、。


2021年3月1日月曜日

ユーモラスでどこかチープ、「Jacques Berrocal」

以前紹介したnurse with woundのrock n roll station。

rock n roll stationはフランスのミュージシャンJacques Berrocalのカバー曲です。

・Jac Berrocal "Rock'n'roll station"

https://youtu.be/YKihBolsxUM

なので、久しぶりにJacques Berrocalを聴きたくなって棚から引っ張り出しました。


●Jacques Berrocal / Parallèles




















初めからチュルチュルチュルーと鳴り響くトランペットは、ポップソングのようにユーモラスでどこかチープな感じもするけど、一般的なトランペットの音からは脱逸している。

ジャズともロックとも取れるけど、どっちでもない。

そうか!これがアバンギャルドなのか!!

でも今聞くとアバンギャルドという言葉で片付けちゃうのもなんか惜しい感じがするんですよね、、、、何でかな?

でもなんか色んな音楽のミックス感があるんですよね、dJみたいな。

でも音楽のミックスじゃなくて、たぶん音のミックスなんだと思います。

その音のミックス感が今聴いても新鮮なんですよ、きっと。




●Jacques Berrocal / Catalogue






















これはもうコラージュ音楽です。

より鮮明にミックス感が楽しめるアルバムです。

ロックやジャズから好きな音だけセレクトしました!!

そんな音が詰まった最高に素晴らしいアルバムです。

そしてもう1枚



●Pascal Comelade, Pierre Bastien, Jac Berrogcal, Jaki Liebezeit / Oblique sessions















Jacques Berrocalはもちろん、それ以外にもドイツのバンド、カンのドラマー、おもちゃの楽器や自作の楽器を演奏する強者揃いのミュージシャンが集まって制作されたアルバム。

このアルバムにもrock n roll stationが収録されていて、小刻みに叩かれるドラムがとても気持ちいい!!

・Pascal Comelade, Pierre Bastien, Jac Berrocal & Jaki Liebezeit "Rock'n'roll Station"

https://youtu.be/CfMdqwCryQk

それぞれの個性が全面に出た、とても面白いアルバムです。