●キュービックでカラフルな絵
映画「第三の男」の光と影のコントラストがカッコ良くて、それに影響されたんだと思います。
これは、、多分、西洋美術館で開催されていたキュビズム展を見て、キュービックなのいいなと思って描いたような気がします。
展覧会のチラシに掲載されていたロベール・ドローネの「パリ市」の絵、大くてカラフルで見応えがありました。おそらく三美神とエッフェル塔らしきもと都会の街がキュービックに描かれていて、当時の工業が発展していく時代のうねりみたいなものを感じました。
●照らされる絵
JR恵比寿駅内のビールスタンドのモニターに「第三の男」の映画が流されていて、なんでこんな渋い映画が流されているんだろう?と疑問に思いましたが、疑問は簡単でした。エビスビールのCMで使われていて、恵比寿駅の電車の発車音にもなっているあの音楽、あれ「第三の男」の映画の音楽なんですよね、、、なるほど、、納得。
●カフカを考えながら描いた絵
フランツ・カフカの小説を読んでやろう!!と思って読んでいました。
エッシャーの絵のように進んだかと思うとまた元の位置に戻って、全く進んでいない。いや、進んでいない事が分かったから少し進んだ。みたいな調子が延々に続く。なので読んでいて気が遠くなるんですが、自分も夢で遅刻しそうになって、急ぐんんだけど、なぜか前に進まず、行けば行くほど目的地に遠のいていって焦るんですよね。だけど何回な同じような夢を見ると途中で気ずいちゃんです「あ、これきっと夢だ、だから焦らなくていいや」と。
●鉛筆で描いた絵
これ描いていて、学生の頃にやっていたデッサンを思い出しました。
絵画科とデザイン科でデッサンがまるで違うんですよ。絵画科は木炭を使ってデッサンするんですけど、デザイン科は鉛筆なんです。単純に画材が違うだけなんですが、いつの間にか考え方まで変わってしまうとう代物なんです。
木炭は濃い色を一気に紙に乗せて、食パンを使って少しずつ明暗の調子を整えて絵にしていくので、引き算みたいな感じなんです。先端が尖っていないので細かい描写はできないし、なんなら細かく描くなんて100年早いんだよ、、全体を見ろ!全体を!!みたいなノリです。
鉛筆は逆に何度も何度も鉛筆の線を重ねて、硬い鉛筆と柔らかい鉛筆を使い分けて明暗の調子を作っていきます。大雑把に描くと「やる気ないね」なんて言われて、しょうがないからちまちま描き込んでいきます。
僕は油絵を初めに習い、木炭でデッサンを描くことに慣れてしまったので、鉛筆で明暗の調子を作るのが面倒でたまりませんでした。あと細かい描写はけっこう苦手なので、鉛筆デッサンはかなり怠かった記憶があります。
とは言っても今は鉛筆しか使っていませんが、この絵を描いていて、そんな事を思い出しました。
これこそ僕らの生きる道、良い夢を、、、、。
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