2021年5月1日土曜日

心地よい虚無感、「Miaux」

70年代、80年代のアーティストの音楽を好む傾向のある自分ですが、久しぶりに比較的最近のアーティストの音楽を聞きました。


●Miaux / Hideaway &  Dive






















ベルギーのキーボードプレイヤーMiauxの2つのLPがカップリングされたCD盤です。

音楽としてはシンプルでチープな感じですが、なんか独特の世界観に引き込まれて行きます

・MIAUX - Ghost


そんなに複雑な音作りでは無いのですが、それなのに物語を聞いているかのような想像力を掻き立ててくれるからすごい。

シンプルな楽器を使うあたり、ちょっとパンクな感じもしますが、パンクのようなトゲトゲしさがなく、むしろ心地よい虚無感というか、きっと悲しい物語なんだろうけど、時にそいうのが心地良かったりします。

悲しくなったり、虚しくなったり、無力感を感じる時ってあるじゃないですか!

よくポジティブ思考の啓蒙書とか成功術の本とかありますが、人間って社会的な成功だけを目指す生き物じゃないと思うんですよね。

成功する事が良しとする薄っぺらさに対する叫び、そんな悲痛な気持ちが表現されているのかなと感じました。


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