2019年6月23日日曜日

ダジャレ感のあるバンド、「Faust」

ドイツの摩訶不思議奇天烈ロックバンド「Faust(ファウスト )」!!

もちろん名前は以前から知っていました。

でもちゃんと聴いた事なかったんです。

だけど、好きなバンドとかミュージシャンのインタビューを読むと決まって、「Faust」とか「can」の名前が上がるので、やっぱりこれはちゃんと聞かないといけないなと思い、最近になって改めてちゃんと聞くようにしました。

ちなみに初めて聴いたアルバムは、再結成後の1997年に発表された「You Know FaUSt」

●Faust / You Know FaUSt



ジャケットが透明で、実は有名なファーストアルバムもジャケットが透明だったので、ファーストアルバムだと思って買ったら違ったというシロモノです。ずっしりと重い反復音が特徴的で、ストイックな印象がありました。個人的には当時ミニマル・ミュージックとか好きだったので、コレはコレでけっこういいなと思って聴いていました。今聴いても面白いなと思います。

その後ちょっと変化球的にファストを聞く事になります。


●Tony Conrad With Faust / Outside The Dream Syndicate



実験音楽家のトニー・コンラッドとファウストが共作した、かなりマニアックな内容のアルバム!!

一定のリズムで単調に鳴り響くドラム。そしてウネウネと耳を割くよなヴァイオリン。それが変化もなく30分以上も延々に続くという内容!!コレを初めて聴いた時「なんだコレは!!」となりました。

・Outside The Dream Sindicate
https://youtu.be/FGMnDcwoXns

はじめは単調で退屈するかもしれませんが、コレがずっと聴いていると、だんだん気持ち良くなってくるんです。とても変態的で魔力的な音楽です。

そして、変化球的なアルバムをもう1枚。


●FAUST & NURSE WITH WOUND / Disconnected



以前ナース・ウィズ・ウーンド・リストで紹介したナース・ウィズ・ウーンドとの共作です。

コンラッドとのストイックさとはうって変わり、こちらは色々な音が散りばめられたコラージュ&ロックみたいな内容です。

ファストは音をコラージュ的に使っていますが、ナース・ウィズ・ウーンドはそれをよりマニアックに、より変態的に推し進めたようなバンドで、多分、ナース・ウィズ・ウーンドはかなりファストから影響を受けていると思います。そんな2つのバンドの共作なんだから、もうカッコよくないハズがない!!本当に素晴らしい内容のアルバムだと思います。

・Disconnected
https://youtu.be/YcwB5FxVSag


そしてようやく最近になってファウストのファーストを聴きました。

●Faust / Faust



私はお金をケチってただの紙に印刷された廉価版のCDを買いました。

しかし、オリジナルのジャケットは透明のビニールに印刷してあって、とてもカッコいいです。



名盤と言われているだけあって、素晴らしいです。

いや、ほんと、コレ聞くと、ナース・ウィズ・ウーンドじゃん!!って思ってしまいました。

ガラクタをひっくり返したような音のコラージュ!!最高です。

逆に今聴いたからこそ、このアルバムの良さが伝わってくるのかもしれません。愛すべき1枚となりました。

そしてセカンドアルバムも購入。


●Faust / So Far



ファーストアルバムから比べると、おちゃらけポップソング集みたいな、ダジャレっぽさが伝わってきて、コレはコレでファストを知る上で非常に面白いアルバムです。なんか黒一色のジャケットがものものしい雰囲気を帯びているので「コレは実験音楽です!!」みたいな堅苦しさがありますが、箱を開けると、かなりゆるゆるです。


●Faust / Faust IV



タイトルどうり4枚目のアルバム。なぜか五線譜がデザインされている謎めいたジャケット。

個人的にはファーストとセカンドを混ぜ合わせて「さーどうだ!!」と出されて、「うん〜いいですね!!」と思わす返答してしまうような、訳の分かんない説得力を持ったアルバム。ちょっと変わった音響作品といった感じで、聞けば聞くほどアジのでる作品。

ファウストって、今まで実験的なバンドという印象が強かったですが、聴いてみると思ったよりもゆるいというか、ダジャレ感のあるバンドですね。色々なアーティストに影響を与えているだけあって、やっぱり間違いないバンドです。

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