●Lester Bowie / The Great Pretender
Art Ensemble Of Chicagoの結成メンバーで、これがLester Bowie のファースト・アルバムになるみたいです。
始めは何となく聞いていましたが、いつの間にか1曲目の「The Great Pretender (Buck Ram) 」のセクシーなバック・コーラスと、破裂しそうなトランペットの音が何度も頭の中で繰り返されてしまい、、気がつくと虜になっていました。
いやこれ何かよく分からないけど魅力的。
でもオシャレとかカッコイイわけじゃない。
詩的??そう聞こえるけど、なんか違う。
セクシーだけど、誰もが魅了される感じでもない。
クールか?いや何処と無く野暮ったい感じもする。
なんか不思議な魅力!!
調子の外れたシャンソンみたいな??
多分、切ない感じがするんだけど、程よく壊れていて、あまり感傷的にならないのが良いのかなと、、、そんな印象です。
マイルス・デイヴィスは「レスターボウイはいつだってヒップな演奏をするよな」と言って評価したそうですが、カッコイイとかクールとかオシャレじゃなくて「ヒップ」という語感が確かに一番似合っている。
以前Art Ensemble Of Chicagoの時にも書きましたが、やっぱり洗練された物を崩していく感じ、この崩し方のセンスに「ヒップだな」と思うのかもしれません。
アバンギャルドともポップともジャズとも言えない、この絶妙な立ち位置の音楽性に、とても魅力を感じました。あえて言えば自分はこれを「カッコイイ」と言いたい。
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