今ソニック・ユースの評伝を読んでいるんですが、ソニック・ユースの結成から初期までに関わっていた実験音楽のグレン・ブランカが出てきて、久しぶりに聴きたくなり棚から引っ張り出してきました。
●Glenn Branca / Selections From The Symphonies
コレはブランカがおこなっていたエレキギター・アンサンブルをまとめたベスト盤みたいなアルバム。
10名くらいのミュージシャンが一気にビヨヨヨ〜〜ンとエレキギターを鳴り響かせるので、壁のように厚くて重厚な、ドローンみたいな音楽です。ちなみにSymphony#2とSymphony#3にはソニック・ユースのサーストン・ムーアとリー・ラナルドの名前がしっかりクレジットされています。
久しぶりに聴くと面白くなり、その後何枚か購入。
●Glenn Branca / Indeterminate Activity of Resultant Masses
コレもサーストン・ムーアとリー・ラナルドが参加しているエレキギター・アンサンブルの作品でSymphoniesよりも少しライトな、アンサンブル・ミニマル・ミュージックといった感じで、ところどころ初期ソニック・ユースを彷彿とさせる音楽です。
・Indeterminate Activity Of Resultant Masses
https://youtu.be/0xt0LTPe1zs
色々な音の変化があって、聞けば聞くほど面白くなり、コレはかなり気に入りました。
ちなみに2曲目は「ブランカはファシスト」というジョン・ゲージのインタビューだそうです。
そして、アンサンブルの作品と打って変わり、ちょっと風変わりなロック・バンドという感じのアルバム2枚。
●Glenn Branca / The Ascension
●Glenn Branca / The Third Ascension
グレン・ブランカの方が先人ですが、初めて聞いた時「これまんまソニック・ユースじゃん!!」と思いました。
グレン・ブランカ!ソニック・ユース!ダイナソーJr.!ニルバーナ!みたいな感じで、アメリカのオルタナティブ・ロックの文脈として聞いても十分に楽しめるくらいカッコイイアルバムです!!
・Glenn Branca The Ascension 1981 (Full LP)
https://youtu.be/2G1VO3kHIjM
ちなみに2枚のアルバムの絵はロバート・ロンゴによるもので、アートとロックがくっついているのもソニック・ユースっぽいです。
The Ascensionを聞いてからSymphoniesを聞くと、けっこうロックなんだなという印象に変わりました。
グレン・ブランカを聞いて、またソニック・ユースの初期アルバム「Sonic Youth」「Confusion Is Sex」「Bad Moon Rising」を聞くと、ブランカをよりポップに再定義して発展させたのがソニック・ユースという印象もあります。
ブランカはソニック・ユースにとってのスタートラインになったんじゃないかなと思いました。
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