2018年4月8日日曜日

ディスク・メディアも一期一会 その43

スタジオジブリの高畑勲さん、亡くなってしまいましたね。またひとつの時代が終わったなと、、、感じます。

高畑勲さんの作品で印象に残っているのは、何と言っても「火垂るの墓」ですかね。



これは確か小学生の頃に映画館で見た記憶があるのですが、内容があまりにも衝撃的で、それ以降トラウマ映画となり、今だに見るのを遠慮してしまう作品です。

両親を戦争で亡くしてしまった兄弟が身寄りもなく自分達で必死に生きようとするんだけど、妹を亡くなってしまい、最後に上野駅でお兄さんが野垂れ死んでしまうという、、、、

あれ、 

今ネットで調べたら、駅で死んでしまうシーンは最後ではなく、最初らしい。

しかも駅は上野駅じゃなくて、神戸の三宮駅らしい。

忘れているどころか内容が湾曲されていますね、、、ひどすぎる!!

しかし、それくらいもう見ていないというか、見れなかった作品なのです!!

この「火垂るの墓」のトラウマがあるせいか、戦争映画もなんかちょっと躊躇してしまうんですよね。

去年ようやく重い腰を上げて「シンドラーのリスト」を見ました。映画じゃいけど「アンネの日記」は途中で放棄しました。(しかしアンネの日記の文章は本当に素晴らしいなと思いました)「SHOAH ショアー」というユダヤ人のホロコーストについて9時間27分にも及ぶドキメンタリー作品がありますが、これはまぁ時間の長さもあるので、なかなか見るには腰が重いです。あと、漫画の「はだしのゲン」も同様に腰の重い作品で今だに未読です。


話を戻しますが、高畑勲さんの監督で好きな作品は隠れた名作「柳川堀割物語」です!!



これは福岡県柳川市にある水路網「堀割」についてのドキュメンタリー作品です。

この作品の内容を書くと収集がつかなくなるので割愛しますが、ジブリ作品の一貫したテーマみたいなのは、やっぱりこの「柳川堀割物語」で表現されているんじゃないかなと思います。

この作品は平たく言うと人間と自然がテーマになっていますが、対立ではなく「共存する関係」にスポットを当てて、そこから今の現代社会をどう考えていくか?みたいなのを伝えたかったのではないかと思います。

ディズニーの、特にミッキーマウスは漫画からのアニメですが、それとはまた違った方向性で、人間の社会だったり文化だったり哲学だったり、そいうものをテーマにしてもアニメは作れるのではないか?という問いにスタジオジブリ(と言うか宮崎駿と高畑勲)は挑戦してきたのではないかと思います。

また、作品の本質とは関係ありませんが、この作品が公開されたのが1987年で、そこに写っている子供達がちょうど私と同世代くらいなんですよね。なので、自分がこの作品を見ると、なんだか子供の頃見た風景がそのまま映像になっていてるような感じがして、まるでタイムトラベルをしているような感覚になるので、そこも含めて好きな作品です。


今回改めて気がついたのですが意外と未見の作品も多く、「おもひでぽろぽろ」「ホーホケキョとなりの山田くん」そして公開された時からずっと気になっていたにもかかわらず見ていない「かぐや姫の物語」!!これは是非見たいと思います。




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